昼スナインタビュー / 岡田真幸さん

毎度おなじみ、“金ヒル スナック恵&ゆき”のお客様紹介。それぞれの人生を楽しんで生きているママのもとへ集う方々は皆、個性的で素敵な人ばかり!

今回ご紹介するのはお客様ではなく、『昼スナ』オーナーのチャーリーさんこと、岡田真幸さんです!ちなみにチャーリーというあだ名は、大学時代から。ドイツ語会話研究会に入った際、サークルの伝統でドイツ語名のあだ名を付けられることになり、先輩から「チャラチャラしている」となぜか1人だけ英語名のチャーリーとつけられたそうです。

『Charlie’s Bar』のオーナーだけではなく、動物占いの講師だったり整理収納アドバイザーだったり、たくさんの顔を持つチャーリーさん。仕事への想いや昼スナについて伺いました。

チャーリーさんの城は、人とのご縁が繋げるコミュニティープレイス

たくさんの人からプレゼントされたチャーリーブラウン

−チャーリーさんは現在、この『麻布十番 Charlie’s Bar』以外にはもう1店舗『麻布 あみ城』という和食店を経営されてるんですよね?両店舗とも麻布十番を拠点にされているのには何か思い入れがあるんですか?

全くないです。たまたまご縁があって。でもここにして良かったですよ。アクセスの良さがある一方、皆さんがあえて足を延ばさないと来られない位置感がちょうどいいですね。そのおかげか街がゴミゴミしていないし、うるさい若者も少ないし。地元の人たちも、下町っぽい雰囲気というか、コミュニティーがしっかりしていて、そういう所も気に入ってます。

−もともと大企業にお勤めだったのに、退職してお店を持とうと思ったのは何故ですか?

いつか自分の城を持ってみたいっていう願望ってない?例えばガレージを秘密基地にするとか。その延長線のような感じで「いつか引退したらお店を持ってみたい」って頭の中ではずっと描いていました。自営業とか雇われとかいう働き方へのこだわりもないし、その時の仕事が嫌になって辞める決意をした際に「そういえばお店を持つという選択肢もあるな」と思ったんです。

−描いていた理想のお店とは、どのようなお店だったのですか?

今の『Charlie’s Bar』のあり方が、ほぼ思った通りになっています。常に人が流れている拠点を作りたかったんです。あんまり「マッチングをしよう!」という意識はないので、無理やり引き合わせるとかはしないけどね。自然な形で誰かが出会ってくれるのが理想。それを実現するには、ある程度お店へのお客様の出入り数が必要だと思ってるけど、今は昼と夜と合わせて、そういう店作りができていると感じています。

−そこに行き着くまではどのように集客なさったんですか?

会社員時代の同僚や、当時の飲み仲間が人を連れて来てくれました。だから今でも、人との繋がりは重要視しています。誰と誰が繋がったら、どこに行き着くかみたいなツリーを書いてみて、関係性を改めて目視するのも面白いね。今はすごく仲がいい人でも、僕に行き着くまでに実は6人も介していたんだ、なんて発見もあります。

−最近だとFacebookで共通の友達がすぐに分かりますよね。

そう、すごい時代だよね。もし知り合いの誰とも繋がってない人を見つけたら、宝物の原石を見つけたような気持ちになる。今まで繋がっていなかった世界と繋がったような感覚。逆に20人くらい共通の友達がいたら、この人とはいつか会う運命だったんだなぁと思います。

昼スナは、ママと人を繋ぐサポートをする場所

−普段、チャーリーさんは昼にも夜にも顔を出していらっしゃいますよね?

はい。でも昼はママが主役なので、なるべく黒子に徹しています。ママに紹介されるまでは、自分から名刺を渡したり話しかけたりもしないです。昼スナのママたちは皆さん接客も上手だし、お店を任せる上で安心感しかないですね。スナックをうまく使って自分の世界をしっかり築いているなと思っています。

−チャーリーさんにとって昼スナはどういう場所ですか?

昼スナは、ママ自身が人を繋いでいく場所。僕はママへ昼スナの場所自体を提供したい、というサポート的な思いが強いです。僕が目指しているのは人と場所とのマッチングなので、ちゃんと事業として継続できる環境づくりを意識しています。例えば機材が使いやすいよう相談に乗ってあげたり、ママたちがやりたいようにサポートしてあげたり。最近はレンタルスナックという形で、場所提供のサポート事業を他のお店にもどんどん広げていっている最中です。

器用だからこそ、よろず屋で生きていく

−店舗経営以外に『ホンマルラジオ麻布十番』でのラジオ放送も始められたとか。どういった経緯だったんですか?

もともとやってみたいと思っていたのはもちろんだけれど、スナックに来る人にもう少し話す機会を与えられないかと思ったのが1番のきっかけ。人が集まると必然的に情報が集まって、スナックがメディア的な役割を果たし始めていたんです。それを発信したいと思った。その上、ラジオで話してみたかった人って結構多いから、番組で話してもらうだけでも満足度が高いんだよね。でも割とたくさんの人に聞いてもらえてますよ。番組全体で言うと、多い時は月に1万人弱。

−意外に聞かれてるんですね!

でしょ。ラジオには、事業として他にも可能性を感じてる。例えば、ラジオに出てくれた人を紹介したい時には、その番組のアーカイブを送れば自己紹介ラジオになったり、誕生日プレゼントとして、みんなからのメッセージを集めた番組を作ったりね。

−色々なジャンルの事業に挑戦されていて、大変ではないですか?

むしろ僕はやりたいことがいっぱいあるから「これに命をかけてそれ以外はしません」っていうのは性に合わない。もともと器用だから何でもできるし、自分で色々やってみたいタイプ。段々と人よりできるようになってきたら「一流です」みたいな顔してやってます。みんなそうすればいいのになって思うけどね。偏差値70くらいまでにならないと何かを始めちゃいけないと思ってる人が多いけど、すごくもったいない。

−教える側となると、自分の知識がしっかりしていないといけないと思っちゃいます。

でも例えば、お母さんにパソコン教えてって言ったら、教えられるでしょ?僕は偏差値51あれば、人に教えて飯食えると思ってます。だって自分よりそれを知らない人が世界に半分いるんだから。そうやっていくうちに自分も成長していくから、だんだん形になっていくしね。

−その発想はなかったです……そう考えると、可能性が広がりますね。

現に僕にはスナック、ラジオ、動物占いという3つ事業の軸があるんだけど、それらを掛け合わせると、バリエーションは無限大になると感じてます。“その道のプロ”という生き方もあるけれど、僕はよろず屋で生きて行きたい。人を楽しませる仕事という大枠で考えると、どの軸も同じだと思っているし。ただ、そういうタイプの生き方の人って、なんでも器用にやっちゃうが故に便利に使われてお金が落ちてこない人も多い。そういう器用貧乏と言われる人が一定の収入を得るにはどうすればいいかが、人生の課題だね。

世の中にある職業偏見を変えていきたい

−かなり大きな課題意識を持って、事業をされているんですね。

それだけでなく、社会的地位が低いとされている職業を、もっと世間に認めさせたいという野望もありますよ。『麻布 あみ城』を経営するモチベーションもそこ。飲食店員って、一生懸命働いても収入が低かったり社会的ステイタスが低かったりする。それを自分が関わることで変えていけたらいいなと思ってやってるんです。スナックも、もっとみんながやりたいと思う職業になったらいいなと思ってる。例えば夜に新橋でママをやってるということをあまり胸張って言えない人もたくさんいると思う。そういう人たちが胸を張ってスナックのマスター、ママやってますって言えるようにするには、どうすればいいのかっていうのは常に考えていますね。

−どうやったら変えていけると思いますか?

まだ模索中ですが、昼スナはひとつのトリガーになると思ってます。スナックに来る人が増えて社会的認知性が増えれば、世間一般にも重要性が伝わってくるから。だから昼スナの裾の尾が広がるように、活動を続けています。成功の方程式は分からないけれど、続けることでそうなっていくと思っています。

単なるマネタイズではなく、周りの人の働く環境を変えたり、場所を整えたりしたいと語るチャーリーさん。縁の下の力持ち的存在は、昼スナママ達にとっても心強い存在だろうなと感じました。昼スナのママやラジオに出てくれる人を募集中とのことなので、気になる方は是非お問い合わせ下さい!

この記事を書いた人
高乃瀬 絢子 ひよっこ兼業ライター
OLをする傍ら、インタビュー記事を中心に執筆している。目指すは美しい日本語を紡ぐ叙情的ライター。趣味は映画鑑賞で、ハリーポッターシリーズが大好き。洋画は字幕派。尊敬する人は、脚本家の野木亜紀子さん。
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